点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

コンサルティング業界

「学び」と「考える」の両方がなければならない:論語に学ぶその3(学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し)

コンサルティング業界は一般的に優秀な人材が集まる場として認識されている。実際その通りだとは思うし、いわゆる「つかえないおじさん」的な社員はいない(そもそも40代以上はぐっと減り、役員でもない限り50代はいない業界ということもあるが)。 が、しか…

書評:ニュータイプの時代 〜 「意味」の重要性の増す時代を生き抜くために

面白いブログ記事があった。GoogleやAppleなどの新興IT企業がそれほど戦略コンサルティングファームを利用しないのはどうしてか、という考察だ。 digitalbizpro.hatenablog.com 挙げている理由は3点。 戦略自体の重要性が低い 実行力(言い換えれば戦略では…

コンサル男子は料理が好き!?美味しい焼きそばの作り方

土日のお昼は焼きそばを作ることが多い。理由は単純で、簡単に作れるさら。 そしてせっかく作るのであれば、美味しく作りたいと思い試行錯誤を繰り返し、かなり美味しい焼きそばを作れるようになった。 なので今回は、焼きそばを100回以上作っている身として…

外資コンサル流タスク管理は「完了基準」を考える

次のプロジェクトの実行計画・スケジュール・タスク作成を今行っているのだが、それに関連して失敗しない計画作りの勘所をお伝えしようと思う。 プロジェクト管理ツール WBS コンサルティング業界や、またはSIerさんなどのプロジェクト単位で働く企業では、W…

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の勘所と活用方法

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)というビジネスフレームワークをご存知だろうか。 ボストンコンサルティングが提唱しGEが活用したことで非常に有名になったフレームワークなので、名前を聞いたことがある、またはどういうものなのか知って…

採用面接で面接官は何を見ているのか(3)過去・現在・未来の一貫性

夏休みが近づき、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考も本格化してきたであろう。 私の所属するコンサルティングファームでは、コンサルタント・シニアコンサルタントが10〜15分程度の1次面接の面接官を担当し、私もこれまで何…

採用面接で面接官は何を見ているのか(2)定量情報に興味はない。結果ではなくプロセスを語れ

夏休みが近づき、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考も本格化してきたであろう。 私の所属するコンサルティングファームでは、コンサルタント・シニアコンサルタントが10〜15分程度の1次面接の面接官を担当し、私もこれまで何…

採用面接で面接官は何を見ているのか(1)コミュニケーション力とは?

多少のズレはあると思うが、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考が始まったのではないだろうか。(ちなみに一番若い大学3年生は1998年生まれ!信じられない!) 私は新卒コンサルではないので各社の新卒採用フローをよく知らな…

コンサルティングファームも事業会社

今日はちょっとした小話を。 よくコンサルティングファームではない会社を、実業を行っていないコンサルと対比して事業会社と呼ぶ。 しかし私は最近「事業会社」という言葉をあまり使わなくなった。 そのきっかけとなったのは、とある社内での飲み会だ。私の…

ブログを開設してから少し賢くなったと思う:意図的戦略と創発的戦略

このブログは令和が始まった日に開設した。 ブログを書き始めてからちょうど2ヶ月経ったわけだが、1つ大きな変化が現れている。 最近、以前と比べて賢さレベルが上がっている気がする。 どういうことか、コンサルらしくインプットする力、思考する力、アウト…

コンサルタントは常駐先で聞き耳を立てている

プロジェクトが始まると、コンサルタントは客先に常駐することが多い。 クライアント企業に社員登録してもらってPCやらアカウントやら入館用のカードも用意してもらい、クライアント企業の社員のように毎朝出社する。場合によってはクライアント企業の名刺ま…

抽象的な方針は超具体的な話まで落とし込まない限り、現実は何も変わらない

先日、抽象的思考と具体的な思考を行き来することで、思考を深めていく方法を書いた。 lightingup.hatenablog.com これは、自分の頭の中で思考を深める時だけでなく、人とディスカッションする時であっても有効だ。 経営コンサルタントという職業柄、クライ…

伝わる資料・スライド作成のためにコンサルタントが必ず行うこと

経緯コンサルタントの仕事とは、一義的にクライアントの経営上あるいは業務上の課題を解決することである。 しかし、課題解決というものは短期的には目に見えないものであることが多い(仮にシステム導入だとしても、システム導入=課題解決ではない)。その…

幸福学第二弾:動きに多様性のある組織の方が幸福度は高い

先日「幸福学」に関する投稿をしたが、その後ネットで興味深い記事を見つけたのでもう少し考察を進めてみようと思う。 ※幸福学に関する投稿はこちら。幸せな従業員は創造性が3倍高く、生産性が30%高いと言われており、労働人口の減少やイノベーションの必要…

「幸福学」について経営コンサルタントとして真面目に考えてみた

幸せな従業員は、不幸せな従業員よりも、創造性が3倍高く、生産性が30%高い。欠勤率が低く、離職率が低く、組織を助け、外交的で、知的で、創造的で、情緒が安定し、健康的であり、長寿でもある。(心理学者ソニア・リュボミアスキー、ローラ・キング、エド…

外資系コンサルタントあるあるネタ10選

社内の飲み会に時間通りに行くと誰もいない 飲み会の日の方がむしろ早く帰れる(二次会に行かない場合) MECEという言葉はちょっと恥ずかしいからあまり使わない どんな時間でも誰かしらはスカイプオンライン 将来を決めきらずモラトリアムの延長でファーム…

外資系コンサルタントが愛用する PowerPoint ショートカット30選

コンサルティングファームの中の人や元コンサルの人と一緒に働いたことのある方はもしかしたらご存知かもしれませんが、コンサルタントは Excel や PowerPoint 操作時にほとんどマウスを使いません! 資料作成時にマウスを駆使している人がいたら軽蔑の眼差…

自己レビューの効果的な方法はいかに良質な Key Question を持てるかどうか

自己レビュー、またの名をセルフレビュー。 コンサルタントは作成する資料こそが自分たちの唯一の成果物になるので、厳しいチェックが行われます。そのためいきなり上位者に持っていくとボコボコにされますので、多くの人は自分自身でチェック、つまり自己レ…

最小の労力で最大の成果を得るという考え方に馴染みのなかったこれまでのワークライフ

今の僕のボス(今年から仕えています)は誰もが知っている有名高校出身で、高校時代に偏差値100以上記録したこともあるという超優秀なお方なのですが、そのボスからの指摘がいつも明確で分かりやすく、日々学びとなっています。 本日もクリティカルなアドバ…

コンセプトメイキングとストーリーがすべての出発点だという結論にとあるレストランで至った

良質なお肉をひたすら食べられるお店に行ってきました。 こんなお肉がどんどん出てきて、最後の方は一緒にいた人たちみんなもう食べられないという状態に。 たらふく食べてコースで6,500円。これはリピートしたくなります。 そして何よりも、肉そのものと言…

自分自身をアップデートし続ける生き方を楽しもう:21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである

毎回毎回が新しい仕事。そのために、常に自分自身を、自分自身でアップデートし続けなければならない。 これは非定型業務に従事している人の宿命ではないでしょうか。 もちろん仕事内容によってはあまりアップデートをしなくても大丈夫だったり、培ってきた…

具体と抽象を行き来することで思考を深めていく

こんにちは、コンサルティングファームで働く徳田です。 最近、ジュニアなスタッフと一緒に仕事をする時に「話が抽象的なところで止まってしまっていてもったいないな」と感じることが良くあります。 抽象的な思考と具体的な思考の両方のアプローチが必要 課…

コンサルタント転職希望者へおすすめの書籍10選

最近コンサルタントネタが滞っていましたので、本日は経営コンサルタントへの転職希望者が読むべき書籍10選を紹介したいと思います。 書籍は10冊紹介していますが、「〇〇を知る」をキーワードに5つのテーマでお送りします。 物語からコンサルティング業界を…

蕁麻疹が出るまで働いたら、自分の働く時間のキャパが分かった

コンサルティングファームの中の人がどれぐらい忙しいのか、気になる人もいることでしょう。ということでちょっとばかしブラック自慢を。 働きすぎによる全身蕁麻疹 去年の夏の終わりごろでした。一時期かなり忙しかった時期がありました。具体的には 朝7時…

新卒でコンサルティングファームに入るべきではない人

毎年新卒でコンサルティングファームの門を叩く人はたくさんいます。 高給・ステータス・やりがい・成長できる環境・経営視点・様々な業種業界のクライアント。こういったものに多くの高学歴の新卒が集まってくるのでしょう。 新卒入社してきた人の中には天…

靴下の左右が合わない問題とゼロベース思考

みなさんは毎朝、靴下の左右が合わずに無駄な時間を消費することってありませんか? 色は合っていても微妙にデザインが違うとか。 やっとペア揃ったと思ったら片方に穴が空いていたとか(でも靴を脱がなければ分からないからそのまま出社するとか)。 右は黒…

テクノロジーの進化がもたらす5年後の世界

数日前に情報処理推進機構(IPA)が衝撃的な調査結果を発表していました。 このままでは5年後には自社の優位性がなくなってしまう 情報処理推進機構(IPA)はデジタルテクノロジーの活用によってビジネス変革を推進する「デジタルトランスフォーメーション(…

「解くべき問いは何か」こそが大事

コンサルタントの仕事などまさにそうなのですが、非定型業務において大事なことは「解くべき問いは何か」を明らかにすることだと思います。 途中合流したらカオスなプロジェクト・・・ ここ数日、諸事情で同じクライアントの横のチームのプロジェクトのお手…

薬価3000万円のキムリアから考えるオペレーション変革の重要性

詳細は把握していないので見当違いなことを書いてしまっていたらすみません。 先日3349万3407円という高額な薬価が決まり有名になった白血病治療薬「キムリア」。今日から保険適用になるとのこと。 www.sankei.com 少し調べたら、この薬は患者さんに合わせた…

フレームワークに利用されるな。フレームワークを利用しろ。

ビジネスフレームワーク。または単にフレームワーク。 コンサルティング業界に興味のある人でしたら絶対に聞いたことがあるでしょう。 そうでない方でも、本屋で見かけたり、または日常的に職場で耳にすることもあるかもしれません。 Wikiによると「経営戦略…