点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

自分自身をアップデートし続ける生き方を楽しもう:21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである

毎回毎回が新しい仕事。
そのために、常に自分自身を、自分自身でアップデートし続けなければならない。

 

これは非定型業務に従事している人の宿命ではないでしょうか。

もちろん仕事内容によってはあまりアップデートをしなくても大丈夫だったり、培ってきた知識やソリューションデリバリー力でどんな場面にでも対応できる、というケースも多いでしょう。
しかし、知識はいつか陳腐化することを考えると、そして変化の流れの早い現代社会を考慮すると、専門性の高い知識でビジネスをしている人であってもそれを更新し続けることは避けては通れない道ではないかと思います。今の最先端のソリューションを極めたとしても、そのスキルだけで食っていける期間は限定的ですからね。過去の歴史を振り返ればそれは当然のことでしょう。

 

また今の世の中では、決められたことをたんたんとこなすだけの人の市場価値はどんどん下がっていきます。自動化されたり、誰でもできる仕事であれば日本よりも人件費の安い国にアウトソーシングされてしまいます。つまり、定型業務に従事する人であっても、新しい知識や新しいスキルを身に着けることは、生きていく上で嫌でも求められるのではないでしょうか。

 

ちなみにドラッカー先生も書籍の中で、

21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。

と仰られております。

 

 

しかし、僕は若干この意見に異を唱えたい。

 

新しいもの学ぶスキルよりも、「新しいものを学ぶことを楽しめるスキル」の方が、より重要ではないでしょうか?

 

コンサルティングファームというと、常に学び続けなければならない知的労働の代表みたいなものです。その中でも新しいソリューションや話題を積極的に取り込んでいる人たちを思い浮かべてみると、全員が学ぶことをを楽しんでいるように見えます。

そもそも知的好奇心旺盛で知らないことを知るのが好きという人もいますし、目の前の課題を解くのが好き、難しいパズルを解くのが好き、考えるのが好きという課題解決思考の人は(←こういう人が結構多いんです)、自分の好きなことを達成するための「手段」として新しい知識を取り込むことも楽しんでいるのではないでしょうか。
またクライアントに喜んでもらえる武器が増えるから新しいことを学ぶのが好きという人もいそうです。

 

こう考えると、

  • そもそも新しいことを知るのが好き(知ることが目的)
  • 自分の好きなことの達成に近づけるので、知ることも好き(知ることは手段)

という、2つのパターンに分類できそうに思えてきました。

前者の人はそもそもの好き嫌いですので、ある程度先天的なものや幼少時代の過ごし方による影響が大きいかもしれません。

一方で後者の人は、「仕事そのものが好き」という気持ちがスタートラインとなるでしょうから、その気持ちを強めていくことによって、つまり後天的に新しいことを知ることも好きになれるのではないかと思えます。

※なお、亜種として、知ることは手段だったけれども、だんだん知ることが目的になる人もいそうですね

ただし、より仕事で活躍できるのは後者かもしれません。なぜならば、前者は興味の範囲と仕事の領域が一致しない場合は、知ることが好きという属性を十分に発揮できないでしょうから・・・

 

さて、こうして俯瞰して見てみると、先天的であれ後天的であれ、誰でもきっかけさえあれば、自分自身をアップデートし続ける生き方を楽しめるようになれると言えるのではないでしょうか。

もっとも、そのきっかけを見つける、つまりのめり込めるだけの仕事を見つけるのが難しいんですけどね。僕もコンサルタントはフィット感はあるなと思いつつも、すべてを楽しめているわけではありません。。。なかなか天職は見つかりませんね。

 

 

ちなみに僕は、新しいことを知る、学ぶことを楽しめる人間なのですが、上記の分類でいえば圧倒的に前者のタイプです笑。
なので、興味のない領域であれば、調べるモチベーション湧かないですし、覚えも悪いのです・・・。

とはいえ、食わず嫌いにならずにいざ学び始めれば、やることのプロセスは一緒ですので、意外とのめり込んだりもするのですけどね。

 

 

とそんなことを、今お客さん向けの提案書を書いているのですが、その内容が今の自分には難易度が高く、思いっきり自分自身をアップデートしないとちょっと太刀打ちできないなと思いつつもそれに「ワクワクしている自分」に気づき、そこからスタートして考えたことをしたためた次第です。

ちょっとどこからどうやってアップデートしたらよいかもまだ思い浮かばないのですが、それを考えることもまた一興です。

 

ではでは。