点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

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とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

コンサルタント転職希望者へおすすめの書籍10選

最近コンサルタントネタが滞っていましたので、本日は経営コンサルタントへの転職希望者が読むべき書籍10選を紹介したいと思います。

書籍は10冊紹介していますが、「〇〇を知る」をキーワードに5つのテーマでお送りします。

 

ちなみに、書き終わってから見直してみたら、コンサルタント希望者への「おすすめ」というよりも、「最低限これぐらいは勉強しないと厳しいよ」と思えるラインナップになりました・・・。

本気でコンサルタント目指している方は、心してお読みください!

 

物語からコンサルティング業界を知る

まずはコンサルティング業界のイメージを掴むための書籍。

業務の性質上、コンサルティングファームの仕事は世の中に対してなかなかオープンにならず、希望者はまず「コンサルティングファームは何を行なっているのか」を知ることですら苦労するのではないでしょうか。

 

そんなあなたにオススメなのが、元BCG現ミスミグループ社長を務める三枝匡氏の書かれた経営小説3部作です。この小説のテーマは「組織の官僚化」「戦略の欠如」「経営者人材の枯渇」との戦いで、登場する打ち手も「営業戦略」「商品戦略」「組織戦略」と多岐に渡ります。正直、この小説に書かれているようなダイナミックな案件に最初から最後まで関われる人は稀だとは思います。。。ですが、コンサルタントの働き方や醍醐味、そしてハードさのイメージ掴むには最適です。

3冊ありますがおそらく一気に読めてしまうでしょう。逆に、1冊目を読んで胸が熱くならなかったら、コンサルタントへの適性が弱いのかも、、、しれません。

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

 
V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)
 

 

経営コンサルティングの原理原論を知る

続いて、コンサルティング業界の巨人がコンサルティング業界について書いた書籍。

日本のコンサルティング業界を作っていた波頭亮氏・堀紘一氏が、プロフェッショナルとは何か、コンサルティングとは何かという極めて根源的な問いに対して答えています。

コンサルティング業界を志望するにあたり、業界を正しく知ることは必須要件です。この2冊、書かれている内容は似ているので少なくともどちらか一方は読まれることを強くオススメしますし、可能であれば2冊を読み比べるとより理解が深まることでしょう。

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

 

 

なおコンサルティングとは何かというテーマは、上記書籍を参照したりしながら僕も簡潔にまてめていますので、良ければ下記投稿をご参照ください。

lightingup.hatenablog.com

lightingup.hatenablog.com

 

 

コンサルタントの具体的な働き方を知る

次に紹介するのはコンサルティング業界に特化した転職エージェントのムービンストラテジックキャリアの代表が書いている、いわゆる業界本。

ここまででコンサルタントのイメージが湧き、憧れが増し、そしてコンサルタントの崇高な理念も理解できましたら、次は足元を見ましょう。ファームごとの守備範囲や特徴の違い、コンサルタントの1日の働き方など、コンサルティングファームの内部事情がかなり具体的に書かれています

もし身近にコンサルティングファームの中の人がいて詳細を聞くことができるという人も、一度この本を読んで具体的なイメージを培ってから、自分の抱いたイメージの確認として中の人を活用することを推奨します。

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

 

 

コンサルタントが身につけるべき基礎スキルを知る

業界についてのイメージはここまでで十分だと思いますので、次は面接対策です。

コンサルティングファームの面接で何を見られるのか。一言で表せば、「候補者がコンサルタントとしてのポテンシャルを持っているかどうか」です。面接官はそれを面接を通して計るわけですが、ポイントは面接でのトークや受け答えが論理的かどうかに尽きます

極論、志望動機なんて崇高なものだろうが、お金を稼ぎたいという俗物なものだろうが、何だって構いません。そのファームへの強い入社動機も不要です。いくら志望動機を熱弁しても、その内容がロジカルで無ければコンサルタントに向いてないと判断されるだけです。

 

ということで、面接前から自身のロジカルさを鍛えることが肝要であります。

具体的には、物事を構造的に整理して話せること自分の考えに自らで仮説を立て面接官と討議しながらその仮説を検証できること、そして面接官との抽象的ややりとりであっても論点を抑え的確なコミュニケーションを続けられること、こんなところでしょうか。

 

なおコンサル面接で求められる所謂フェルミ推定やケース面接とは、これらのスキルを推し量るための手段ですね。ので、個人的にはフェルミ推定対策本だけを読むことはお勧めしません。それよりも、基礎となるスキルを鍛える方がよっぽど為になります

以下の3冊は現役コンサルタントの8割以上は読んだことのある本だと勝手に思っているのですが、そういった基礎力を鍛えるのに最適な書籍です。繰り返し読み、そしてテーマは身近なもので構わないので、学んだことを実践し、スキルとして習得していくことが大事です。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

  
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

 
論点思考

論点思考

 

 

なおロジカルとはどういうことなのかと、論点を抑えずに仕事を進めた時の失敗例については以前投稿したことがあるので、よければお目汚しください。

lightingup.hatenablog.com

lightingup.hatenablog.com

 

理論を元に自身が歩むべき道の考え方を知る

最後におススメするのは、自身のキャリアを考えるための書籍。

この本のユニークなところは、ビジネス理論に即した考え方を教えてくれることです。それもそのはず、著者は「イノベーションのジレンマ」「破壊的イノベーション」で有名な、ハーバードビジネススクールのクリステンセン教授。

 

自身のキャリア形成にとってプラスになるだけではなく、理論をどのように活用するのかという、実際のコンサルティング現場でどのように知識を瞬発力に変換するのかの一旦を垣間見ることができるかと思います。 

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

  • 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2012/12/07
  • メディア: 単行本
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 以上、最低限これぐらいは抑えようねという10選でした!

 

ではでは。