点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

哲学・思想

「学び」と「考える」の両方がなければならない:論語に学ぶその3(学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し)

コンサルティング業界は一般的に優秀な人材が集まる場として認識されている。実際その通りだとは思うし、いわゆる「つかえないおじさん」的な社員はいない(そもそも40代以上はぐっと減り、役員でもない限り50代はいない業界ということもあるが)。 が、しか…

物事の本質を捉える:お盆に考える「色即是空 空即是色」

お盆なので仏教ネタを。 言わずと知れた有名な「般若心経」の中の、これまた有名な一説である「色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)」。このフレーズは聞き覚えがあるという方も多いのではないだろうか。 意味としては、まず漢文を訓読文に…

生きていることそのものを噛み締める 〜 淡きこと水のごとし:安岡正篤の教えその3

びっくりするぐらい中身の無いどうでも記事がプレジデントオンラインに掲載されていた。 オッサンは会議用途で炭酸飲料を買う傾向があり、若者は水を買う傾向だそうだ。 打ち合わせや会議などをおこなう際、その場でもっとも年齢の低い若手がペットボトル入…

論語から読み解くリーダーシップに必要な要素:論語に学ぶその2

自身の学びの意味も合わせて、実践的な教えである論語をビジネスに活かす方法を取りまとめており、今回は第2弾としてリーダーシップのあり方を考えてみた。 なお前回の投稿はこちら。 lightingup.hatenablog.com 論語に「民は之を由らしむべし。之を知らしむ…

素して行い自らを得る:論語に学ぶその1

論語が好きな身として、前々から論語をテーマにしたブログを書きたいと思っていた。 新一万円札の顔になる渋沢栄一を引き合いに出すまでもないかもしれないが、論語を愛読する人は政治の世界でも経済の世界でも多く、またリーダー研修でも題材として使われも…

渋沢栄一と「論語と算盤」:論語で世の中を変えていきたい

少し前に、お札の肖像画が変更になるニュースが流れましたね。 中には「渋沢栄一って誰?福沢諭吉の方が有名じゃないの?」と言っている人もいたようですが、そこは因果関係が逆で、ロジカルに考えると一万円札の肖像画だったから福沢諭吉の認知度が高いので…

思考の三原則 〜 長期的・多面的・根本的に物事を考える:安岡正篤の教えその2

安岡正篤という「人間学」を掲げる大正〜昭和時代の偉大な思想家・教育者・陽明学者がいます。終戦の詔勅の草案作成や「平成」の元号の考案者とも言われている大哲人で、政界・財界にも多くの影響力を持っており昭和最大のフィクサーとも言われている御仁で…

知識でも見識でもなく胆識を身につけるべし:安岡正篤の教えその1

安岡正篤という方をご存知でしょうか? 「人間学」を掲げる大正〜昭和時代の偉大な思想家・教育者・陽明学者。終戦の詔勅の草案作成や「平成」の元号の考案者とも言われている大哲人です。 Wikipediaには次のように記されています。 戦後にあっては、自民党…

GW空けに虎にならないために

GWも残すところ今日を抜いてあと1日。みなさん有意義なGWを過ごせていますか? 休みの残りも少なくなってきた昼下がり、ふと山月記のある一節が思い起こされました。 人生は何事も為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りにも短い 山月記は高校の教科…