点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

小さなことかもしれない、でもそれが世の中を変えていく、かもしれないという話

こんにちは。徳田と言います。
とある外資系経営コンサルティングファームで日々遅くまで、仕事を楽しみつつも、身を粉にしながら働いているアラサーです。

 

コンサルタントの仕事とは、医師や弁護士同様にクライアントからの依頼があってはじめて成り立ちます。クライアントの個別具体的な課題と向き合い、その解決のために全身全霊で取り組む仕事です。そのような仕事をはじめてから数年。最近ふと思うようになったんですよね。もっと自由に好きなことをしたいな、と

 

コンサルタントになる前は小さなスタートアップ企業に新卒で入社し数年間働いていました。そこでは、いわゆる世の中からの会社としての信頼も、仕事の大きさや扱う金額の大きさも、もちろんサラリーも、今とは比べ物にならないのですが、、、

 

ただし、圧倒的に好きなことを自由にできていました。


自分で気づいたことに対し、自ら考え、自分の責任で意思決定して、トライして。試行錯誤して。時には撤退もして。

 

なんて自由だったのだろうか!!

 

もっとも今の会社でももうちょっと偉くなれば、自分で好きな仕事を取ってきたり、仕事を選んだりできるようになるのですが、うーん、まだもう数年かかるかな、という感じです。
そんなことを考えていて、せめて自分の考えぐらいは世の中に対して発信できたらいいなと思い、令和の始まりの日にはてなブログを開設してみました。

 

タイトルは、点灯夫のように生きよう・・・
サン=テグジュペリ星の王子さまのワンシーンを拝借しています。

 

いろいろな星を冒険している星の王子さまは、1分間に1度街灯を点けては消す仕事をしている点灯夫と出会います。昔は1日に1度街灯を点けて消していればよかったのに、星の回転速度が早まり、今では1分で朝夕が入れ替わるようになってしまいました。それにも関わらず、一所懸命に街灯を付けては消してを繰り返す点灯夫。王子さまはこう思ったのです。

「あの人、他のみんなから、きっとバカにされるだろうな。自分のためにならないことをしてなんになるんだってね。王様、自惚れ屋、呑み助、仕事人間からは笑いものだよ。でも、ぼくからしてみれば、たった一人、あの人だけは、不思議だと思わなかったんだ。それは、点灯夫が、自分のためじゃないことのために、一生懸命働いていたから。」

 

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

 

 

ステキな話ですね。


視点を大きく変え、仏教の話。天台宗最澄さまの言葉に「一隅を照らす」という教えがあります。

 

「なんで片隅を照らすなど、心細いことを言われたのか―とよく考える人がある。大光明を放つとでも言ってもらいたいところです。しかし聞くだけなら愉快だが、人間みずから大光明を放つことなど、どうしてなかなかできるものではない。
つまらない人間も「世界のため、人類のため」などと言います。あれは寝言と変わらない。寝言よりももっと悪い。なにも内容がない。自分自身のためにも、親兄弟のためにも、ろくなことができない人間が、どうして世界のために、人類のために、なんて大口きけるか。
それよりも自分が居るその場所を照らす。これは絶対に必要なことで、またできることだ。真実なことだ。片隅を照らす。この一燈が萬燈になると、「萬燈遍照(ばんとうへんじょう)」になる。こういう同志が、十万、百万となれば、優に日本の環境も変わりましょう。」(安岡正篤 青年の大成より)

青年の大成

青年の大成

 

 

これは僕が心の師と仰ぐ安岡正篤先生の書物からの一節です。
時代も地域も信じる神も異なりますが、根底に流れるものは同じですね。

 

僕自身の乏しい経験や拙い思考ベースにはなりますが、これからコンサルタントの働き方や、仕事術、前職のスタートアップでの話、これまで読んできた本の感想など、ツラツラと書いていこうと思います。主に就活生や、若手ビジネスマン、中途でコンサルタントを目指す人向けですかね。
たいしたバリューも出せないかもしれませんが、それでも、誰かひとりにでも役立つ投稿ができれば僕は満足です。

 

 令和元年5月1日