点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

具体と抽象を行き来することで思考を深めていく

こんにちは、コンサルティングファームで働く徳田です。

最近、ジュニアなスタッフと一緒に仕事をする時に「話が抽象的なところで止まってしまっていてもったいないな」と感じることが良くあります。

 

抽象的な思考と具体的な思考の両方のアプローチが必要

課題を分析する。原因を特定する。打ち手を考える。
なんでもいいのですが、MECEという言葉が有名な通り、コンサルティングの世界では抜け漏れのない思考を求められます。

筋の悪いスタッフですと足元の見える所だけから積み上げをして、網羅性の弱い資料を作り、上位者から「これはあなたの思いつきなの?」と突っ込まれます(僕もよくそう言われていました)

網羅感を出すためのコツの1つは、抽象論から入って事象を分解していくことです。顧客・競合・自社の3Cというフレームワークがありますが、フレームワークは網羅性を担保した枠組みですので、このように思考を整理する際に役立ちます。

lightingup.hatenablog.com

しかしここで問題が。そのような場合、具体論まで掘り下げないとただのフワフワした話で終わってしまいます。上位者から「言っていることは100%正しいけど、それで何をすればいいの?結局何が言いたいの?」と突っ込まれます(僕もよくそう言われていました)

 

なのでポイントは、具体論だけではダメ・抽象論だけでもダメ、その両方が必要だということ。
スタートはどちらであっても構いません。考える対象やタスク設計によって、決まってくるでしょう。もし具体的ないくつかのパーツからスタートするのであればそのエッセンスを抽出しまとめあげる、抽象論から攻めるのであれば次に行うアクションは検討を行えるレベルまで具体的に落とし込んでいくことで、意味のある結論に近づくことができます。

 

具体と抽象の行き来で思考を深める

もう一歩踏み込みます。

具体から抽象に、あるいは抽象から具体に考えを深めたら、次は元のレイヤーに戻ることで、思考をより深めることができます
抽象的な考えや切り口、グルーピングを具体的な事象に落とし込んで整理したとしたら、その具体論から何が言えるのか、それはどういう意味なのか、抽象論に話を戻すのです。
その先、当然ながら元の場所に恣意的に戻してはまったく意味がないので注意してください。オリジナルの考えは一旦忘れて、新しく考え直します。そうすると、きっとはじめのアイディアと違いが生まれてくると思います。そうしたら、はじめのアイディアと新しい暫定アイディアを比較・融合させることでより創造的なアイディアを作り出せます

そしてこれは終わりのない運動。次はそれを具体論に戻し、オリジナルの具体例と比較してブラッシュアップして・・・、と繰り返すことで、思考をどんどん深めることができるのです。

 

 

とここまで書いて、ここで書いていることは極めて抽象的なことだなと気づき、反省中です。とはいえすぐによい具体例が思い浮かばなかったので、今後良い具体例が思いついたら追記しようと思います。

 

ではでは。