点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

高学歴就活失敗談からの学び

成功した時は意外と理由が分からないものですが、失敗した時はちゃんと分析すれば理由が分かりやすいので、学びが多いですよね。
ということで今回は、新卒採用時代の失敗談について自分語りしようと思います。

 

高学歴にも関わらず、就活は大失敗スタートでした

僕は実は結構いい大学出身なのですが、高学歴であることと、ある程度トークに自信のあったことに胡座をかいて、大失敗を経験しています。

具体的には就活解禁から1ヶ月も経たずに、持ち方が0になってしまいました・・・

 

どんな就活をしていたのか 

当時は説明会をぱらぱら回ってどこにかっこいい大人がいるのかを探していました。そして山崎豊子の小説の不毛地帯の影響もあり総合商社に興味を持ち、そしたら他の業種業界にまったく興味を持てなくなり、ほぼ総合商社ぐらいしか受けていませんでした

そんな薄っぺらい動機でも、選考はある程度進んだり、通常とは違う特別選考会に呼ばれたりもしてちょっと調子に乗っていたのですが、、、いずれも結局は落ちてしまい。

しかも何社か保険として金融も受けていたのですがそれらも全滅。

結果として就活解禁1ヶ月待たずに持ち駒がなくなるという悲惨なことになってしまいました。。。

 

その時はだいぶ落ち込みましたね。

河原のベンチでぼけーっとしていたら、優しそうなお爺さんがやってきて「若いんだからなんでもできるよ」と励ましてくれて、優しい人もいるもんだ涙目になったら実は宗教の勧誘だった、という、そんな隙だらけになるほどの落ち込みようでした。

 

どう立ち直ったのか

まずは大いに反省しました。

その過程で、総合商社の選考も結構進んだけど、それは自分が凄いのではなく、自分の所属している大学が凄いだけだったのだと気づいたことが、大きな転換に繋がりました。

それを契機に、もっと自分に力を付けたい、力のつく場で働きたい、という考え方が芽生えました。

 

そして次に、ようやく過去の志望動機を自問しました。

「どうして総合商社に行きたかったのか」を落ちてからはじめて考えるようになりました。それまでは志望動機も、みん就に載っている投稿の加工+自分語りで構成されていて、今から思うとそれじゃあ確かに三次面接や最終面接では通用しない内容でしたね。

そしてそこでもう一度考え直し気づいたことは、興味があったのは商社のモノを買って売っての商売ではなく、自分たちで新しくビジネスを作っていくという仕事内容だったのだということ。

 

よくよく考えると、大学では理学部に所属していたのですがまったく勉強しておらず、所属していたサークルの活動、特に運営や執行に精を出していたのですが、それも自分で意思決定しながら組織を運営し成果を出していくことが楽しかったからこそハマったのだなと気づき。

 

そしていろいろと繋がってきた。

一度痛い目を見ることで、ようやく自分はどうなりたいのか、何をしたいのかが見えてくるようになり、自身に力がつき、ビジネスを作ったり運営したり、ひいては経営を学べる場所はどこだろうと考え「そうだベンチャー企業を見て回ろう」と一念発起した次第であります。

 

その後は、Goodfind という、当時は今とは違いマイナーだったのですが、ベンチャーに特化した求人を紹介しているサイトと、その運営元のスローガン株式会社に運良く出会い、 そこからの紹介でベンチャー企業をいろいろと見て回り、最終的には一番フィット感のあった30名程度の名も知れないベンチャー企業に飛び込むこととなりました。

www.goodfind.jp

www.slogan.jp

ちなみにそのベンチャー企業で一番はじめに行なった仕事の記事はこちら。前職では密度の濃い経験をたくさん積ませてもらえました。

lightingup.hatenablog.com

 

 

振り返ってみると 

今でこそOB訪問で訪ねてきた学生さんに「志望動機をもっとロジカルに」と偉そうに語っていますが、当時の僕は本当にダメダメでしたね。

何がダメだったのかというと、まずは素直さの欠如。 謙虚さも皆無でした。人の話を聞かずに、特に他人を頼ることもせずに自分のビューだけで判断し、狭い視野で活動をしていました。

次に考えることの放棄。就活ってイベントやセミナーに通い始めると予定がどんどん埋まって「やった気」になるんですよね。でもセミナーって行くだけじゃ意味がなく、それはあくまでInputなのでそれだけではダメで、どう考えどうOutputするかが大事。でもそこまで考えずに、情報収集だけ忙しくして、就活している気になっていました。

そして最後に当事者意識の弱さですかね。高学歴だしうまくいくでしょ、というスタンスだったので、真剣味も必死さも足りなかった。就活なめてましたね。それによって動き出しが遅かったり、大手の一部しか見ていなかったりという状態に陥ってしまいました。

 

よく若手はスポンジのように吸収力のある人が伸びると言われますが、まさにその逆を全力疾走していました。そりゃ、企業からしたらそんな大学生に魅力感じないですよね。

 

幸いにも僕は失敗を契機に自身の至らぬ点に気づき、それに基づいた新しい就活に臨むことができました。結果としても、とてもマッチした会社に入れましたし、今は転職し違う会社で働いていますが、前職でファーストキャリアを歩めたことは自身にとってとても大きな資産になっていると感じています。

 

こういう素直さや謙虚さ、自ら考えること、当事者意識を持つこと。それらは何事にも大事だなと気づいた就活失敗談でした。

 

ではでは。