点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

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とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

表現方法をもっと磨きたい ~ 他の方々のブログを通じて

昨日ブログを開設して2ヵ月たった感想を書いたが、少しその補足を。

lightingup.hatenablog.com

インプットする力、思考する力、アウトプットする力がそれぞれ向上したと書いたが、正直「アウトプットする力」自体はそれほど変わっていないと認識している。

より正確に言うと、インプットする力や思考する力が伸びたので、結果としてアウトプットの質は向上していると思う。しかし、自分で何かを表現するという点に関しては、正直大きな変化を感じていない。

 

特にブログ開設にともない他の人のブログを見る機会が増えるにしたがい、自身の表現力の乏しさを痛感している。

 

ということで、ここからは私が日々チェックしているブログをいくつかピックアップし「こういう文章を書きたいな」という憧れを記していこうと思う。

※他人のブログを紹介するのマナー的にどうなの、という意見もあるかと思いますが、もともとオープンになっているものですし、またポジティブなことを書くのでご理解ください。なおはてなブログの場合「言及の一覧」に載り通知が届くと思いますので、もし掲載されるのが嫌な方おられましたらコメントください。削除します。コメントも承認制なので、公開されずにお送りいただけます。

 

表現力豊かなブログ

まず フィクショーン さん。短編小説を週に3本更新している(なお他にも絵本の紹介やニュースに対する記事なども掲載されている)のだが、それが非常にユーモラス。語彙や表現力の違いではなく、発想力の違いなのだと思う。どういう思考回路をしているのか、一度頭の中を見てみたいものだ。

www.fic-tion.com

 

次に、ダディ・ブラウン さん。年齢・家族構成的に、恐らく私のちょっと人生の先輩にあたるかた。

pto6.hatenablog.com

書かれていることは日常のワンシーンであることが多いのだが、とても惹かれる文章を書かれる。言い方が悪いかもしれないが、書いていることは小説でもライフハックでも社会への問題提起でも誰かを落とす文章でもなく、シンプルに日記だ。にもかかわらず、吸い込まれるような文章を書かれている。

困ったことに、ダディ・ブラウン さんの文章の良さを適切に語る言葉を私は持ち合わせない。というよりも、なぜ凄いのか、どうしてこの文章が好きなのか、自分自身の言葉で言い表すことができない。もっともそれが、自分には到底及ばないということなのだろう。

 

次に nana さん。まずブログの名前がパンチ力が凄いね。nana-sexless2.hatenadiary.com

男女の間の機微を捉えたストーリーが情緒豊かに書かれている。

特に感心するのは、言葉に、書かれた言葉の意味以上の意味を持たせる表現力。例えば男性とデートの中での一節。 

鞄を持った時に鞄の紐にかけていた冷房対策で持ってきた薄いグレーのストールを落としているのに気がついた

綺麗な色のストール

東京で落し物をしても戻ってくることなんてない

落し物をした私が悪いのだ

こういう書きっぷりは無理です、できない。こういう感性を持ちたい。

 

表現力繋がりで、左利きの憂鬱 さん。

hidarikikin.hatenablog.com

この方は若年性パーキンソン病に罹っておられるのだが、それでも懸命にブログを書かれている。その姿勢もさることながら、文章に込められた重みが私のような薄っぺらい文章とはまったく異なる。

例えば、以下はご本人が自身がパーキンソン病だと告知された後の一節。

自殺も考えると思うが、そんな思いも頭をよぎった。その思いを振り払おうと笑顔を作ろうするが、顔がこわばって笑えなかった。

 これは勝手な想像であるが、一瞬の出来事をこのように逃さずに表現できるということは、それだけ 左利きの憂鬱 さんが「今」を一所懸命に過ごしているからなのだと感じている。

 

ロジカルさ・明瞭さの高いブログ

さて、ここまでのようなブログは、たぶん私はどれだけ頑張っても書けないのだろう。ある程度は近づけるのかもしれないが、、、たぶん下手な小説のようになって、誰も得をしないであろう。

誰でも得手不得手・向き不向きはあると思う。自分は、コンサルタントらしく、如何に考えて、それを分かりやすく表現するか、ということに注力すべきなのだろう。

 

という面で、お手本にしているブログをいくつか紹介したい。

 

まずは KenKagimura さん。恐らくどこかの戦略ファームのマネージャーかシニアマネージャーさん。

www.tokyo-harbor.com

ほぼ毎日更新を行っているにも関わらず、書かれていることの中身も、論理展開も、1つ1つの記事の切れ味がとても鋭い。私は同業の後輩にあたるわけだが、毎日欠かさずチェックして勉強させてもらっている。

 

次に同じ士業として(厳密にはコンサルは士業ではないが...) mayaaaaasama さん。
www.mayaaaaasama.com

士業の視点で、内容は業界の話から世の中の話まで多岐にわたり、毎回長い記事を書かれているのだが、どの記事もとても分かりやすい。話の論理構成がしっかしりているので、どんなに長い文章であっても違和感なく頭の中にスッと入ってくる。論理的な文章は分かりやすいという良いお手本だと考えている。

 

さてここからはもう少しフランクな記事。 システムエンジニアの ノリック さん

www.norick-matsumoto.com

ノリック さんに限らないが、システムは論理的に書かなければ動かないわけなので、そのためかエンジニアさんの文章は読みやすいケースが多い。ノリック さんもまさにそうで、一方で遊びのような書き方の要素とのバランス感覚ととても高く、真面目な内容であっても面白く読むことができる。見習わなければ・・・

 

そして最後に orangeitems さん。

www.orangeitems.com

クラウド業界で働くエンジニアさんなのらしいが、毎日2本程度記事を更新していて、仕事とブログをどうやって両立させているのかがまず気になる笑

記事の内容も、何かしらの事象に対してご自身の考え・考察を理路整然と語っているスタイルで、自分の目指す方向と近いと感じている。が、方向性が近いだけであって、選ばれるテーマの視点や考察の深さは足元にも及んでいないので、もっと精進せねばと感じる日々である(しかもほぼ毎日2本更新されているので、自分の至らなさを毎日2回思い知らされていることになる!)。

 

 

ということで、上記以外にも参考にさせてもらっているブログはいくつもあるが、その中でも特に日々「すごいな」と思っているブログをいくつか紹介してみた。

取り上げたのは、タイプのまったく異なるブログと方向性の近しいブログであるが、特に前者に関しては、日常生活を普通に送っていたら巡り合わなかった文章だと思う。このような貴重な出会いを得ることができたのも、ブログを開設したことのメリットなのかもしれない。

 

ではでは。