スキルアップよりもマインドセットを鍛えよう
スキルを磨こう。スキルアップしよう。
若いビジネスマンやコンサルタントを目指すような学生さん、またいわゆる「意識高い」人たちにはスキル志向の高い人が多いかもしれません。
ですが、いたずらにスキルを伸ばすことだけを考えるのは危険だと僕は考えています。
スキルだけ高い人の末路
もちろんスキルフルであることはとても良いことだと思います。
でもスキルとは「武器」「手段」にすぎません。
とくに危ないのが、知識やスキルを知るだけで満足したり、特定のスキルだけを磨いて満足してしまう人。そのような人は使われるだけの便利屋で終わってしまわないように注意してもらいたいです。
培ったスキルをどのように使うのか、何のために使うのかの自らの考えがなければ、それは生きたスキルとは言えないと思います。
スキルよりも大事なマインドセット
大事なことは、スキルを正しく何のためにどのように使うか。その際の鍵になるのが「マインドセット(心構え)」です。
スキルとマインドセット。
この2つには深い関係性があると強く思っています。
下の木のイラストを見てください。地上に見える部分は幹と枝葉。そして目に見えない地中には根っこが張り巡らされています。
これがスキルとマインドセットの関係性です。
スキルは目に見える地上部分の幹と枝葉、そしてマインドセットが地中の根っこです。さらに言うと、幹と根っこは、幹がビジネス全般に通じる「基礎スキル」、枝葉が個別の業務に必要な「個別スキル」です。
そのどれが大事かと言うと、もちろん言うまでもなく、一番が根っこ、次に幹、最後に枝葉です。一番大事なのが「マインドセット」、次に「基礎スキル」。「個別スキル」は最後です。
よく、「プレゼンテーション能力が必要だ」「英語が必要だ」「商品知識が必要だ」と個別スキルのみを磨きたがる人がいます。また失敗した時に、例えば「プレゼンテーション能力が低かったから」「英語ができてさえいれば」「商品知識が乏しかったから」と、うまくいかなかった理由を分かりやすい「何か」のスキルの欠除にもとめてしまう、言い換えると、「特定のスキルが足りなかったこと」と「うまくいかなかったこと」の因果関係を直線的に考えてしまう人がいます。
もちろん個別のスキルを磨くことや、失敗の原因分析と不足スキルの解消は必要なことではあります。ですが特定のスキルを得たからといって、それだけでは必ずしも成功・成長にはつながりません。結局は、いろいろと試行錯誤を繰り返し、結果的にうまくいった方法が正解ですし、そのようなプロセスを経ながら自分の能力と実際のビジネスで求められるレベルとのズレを解消していく方が、次に活かせる学びも多く得られます。
そしてそのようなことを行うためには、表面的な個別スキルの前に、まずビジネスパーソンとして、それこそ太い幹となるような「基礎スキル」が必要ですし、そしてそれらを根っこのように支える「マインドセット」が大事になってくるのです。
根が深く深く地中に張り巡らされ、そして太い太い幹がなければ、豊かな生い茂った樹木にはなりません。ビジネスも一緒です。一見遠回りに見えるかもしれません。効果が見えにくいかもしれません。ですが、徹底して基礎・基本を大事にし、当たり前のことを当たり前に行っていくことが、成長の一番の近道だと考えています。
具体的にはどういうこと?
過去の僕のエントリーでいえば、営業スキルを投稿したことがありますが、これはまさに枝葉部分ですね。
もちろん枝葉は必要です。でもこれだけじゃだめ。
ベースとなる基礎スキルが必要。というよりも、木の幹であるベーススキルがなければ、枝葉の個別スキルは身につきません。
たとえば、ロジカルシンキングや結論から話をするコミュニケーションスキルなどですね。
じゃあマインドセットとは具体的にどういうこと?というと、言い訳をせずに自責で考えることや、素直な心、相手の立場で考えること、諦めずにコミットメントし続けるなど、まさに考える姿勢や心構えです。自分自身の人生哲学とも言えるかもしれません。
似た切り口で、以下にもマインドセットのことを書いているのでよければ見てみてください。
ブログ開始してもう少しで1ヶ月になるのですが、こうして見るとマインドセットについて言及している記事が少なく、ちょっと自分らしくないと思えてきました。
「マインドセット」カテゴリーも作ったので、これからはマインドセットの投稿も増やしていこうと思います。
ではでは。