点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき

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とある外資系コンサルティングファームで働いているアラサーのつぶやきです

GW空けに虎にならないために

GWも残すところ今日を抜いてあと1日。みなさん有意義なGWを過ごせていますか?

休みの残りも少なくなってきた昼下がり、ふと山月記のある一節が思い起こされました。

 

人生は何事も為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りにも短い

 

山月記は高校の教科書で読んだという方も多いかもしれませんね。「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」によって虎になってしまった詩人の独白を描いた中島敦の名作です。 

李陵・山月記 (新潮文庫)

李陵・山月記 (新潮文庫)

 

 

それではもう一度山月記のメッセージに戻りましょう。 

 

人生は何事も為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りにも短い

 
良い言葉ですね。

 

GWも同様でしょうか。

 何もしないには長いけど、何かするには短い。

 

 

 

 

と自身のGWを振り返りつつも、この部分だけだと正直ただのよくあるセリフ

山月記のこの言葉がただの綺麗事に終わらないのは、そして山月記が非凡な作品であるのは、続くこのフレーズがあるから。

 

...などと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかもしれないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己よりも遥かに乏しい才能でありながら、それを専一に磨いたために、堂々たる詩家となった者が幾らでもいるのだ

 
厳しく重く、ずしりとボディに響くパンチのようですね。えぐってきますね。

 

 

GWの残りもまだ1日もあるので、自分で自分の限界を決めずに、何がしたいのか、何ができるのか、何をすべきか... 煎じ詰めるととどうありたいのか、といったことを考えてみたいと思います。 

 

 

 

山月記は無料の青空文庫で読めるので、気になった方はぜひ。

www.aozora.gr.jp

 

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